製造工程

花火製造工程
1.原材料

花火の製造に必要な薬品です。花火の原料のほとんどは、粉末状のものです。

2.配合工程

色々な薬剤を混ぜ合わせます。花火の色はこの工程で決まります。

3.星掛け工程

配合された火薬を『星』と呼ばれる花火を彩る為に必要な球状の火薬を作ります。

4.割薬作り工程

配合された火薬を『割薬』と呼ばれる花火の玉を割るために必要な火薬を作ります。

5.玉込み工程

出来上がった星と割薬を玉皮という器の中に込めていきます。

6.玉貼り工程

玉込みの出来た花火の表面に、糊の付いたクラフト紙を貼っていきます。

7.仕上げ工程

完成した花火が持ちやすいよう、取っ手や紐を付け、玉名を一発づつ書き込みます。

8.貯蔵

完成した花火を試し打ちでチェックし、出番が来るまで火薬庫で保管します。

9.打ち上げ

完成した花火の打上げです。

花火の内部構造

–打上げ玉の作動から開花まで–

  • 1. 打上げと同時に導火に火がつきます。
  • 2. 所要の秒時を経て、割薬に着火します。
  • 3. 星に着火して、星は四方八方に光を発しながら、球状に四散して一定秒時に消えます。
玉皮 花火の球状の容器を「玉皮」と呼んでいます。打上げる筒の寸法に合わせて、丸い木型の上に紙を貼り合わせて作ります。昔は丈夫な和紙を使い、一昔前は新聞紙を何枚も均等に貼り付けて作りました。現在ではボール紙をプレスしています。
光る固体形は、玉の寸法に応じて、その大きさは違います。花火が開いた時、皆様の目に映るのはこの星が燃焼している部分だけです。
導火線 打上げて、上空で開花させるまでの秒時に合わせて、導火線の長さが決められます。
割薬 玉の中央に、星を四方八方に飛ばす火薬が詰められています。
玉貼り 玉皮の上に丈夫な紙を幾重にも貼り付けて、強度を与えます。貼る枚数は、玉の大きさにより差があり、私たちは“貼り”といっています。紙を貼るときに使う「糊」も、粘着力の強いことが望ましいので、花火師それぞれの工夫が加えられます。
取っ手・ひも 仕上がった花火を、筒に静かに入れるために使います。
号数による到達高度と開花時の大きさ(半径)

現在、弊社では、上記(2号〜30号まで)の花火を取り扱っております。

花火は大きく分類して2種類に分類することができ、製品紹介の欄でも分類しておりますが、一つに“割物”と呼ばれる牡丹・菊花火のように中心に割薬があり球状に開くもの。

一つに“ポカ物”や“曲物”と呼ばれる上空でポカッと二つに割れて、中に収められた星や色々な「部品」を放出するもの。(割薬は少量なので大きな音を出しません)

以上、花火を2種類に分類しましたが、上記、図中の開花時半径とは、花火の中でもっとも大きく開花する”割物”花火が開花したときの大きさを表示しています。